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ガイド

USB-C ケーブルで 2 台のコンピュータ間でファイルを転送する方法

USB-C ケーブルで 2 台のコンピュータをつなげるのは、両方に Thunderbolt または USB4 ポートがある場合だけです。これらのポートがあれば、ケーブルは高速なネットワーク接続になり、各コンピュータの OS 標準のファイル共有でファイルを共有します。通常の USB-C ポート同士は通信できないため、2 台のノートパソコンをつないでも何も起きないことがよくあります。

思ったより難しい理由

  • つないでも何も起きない。ドライブも表示されず、理由を説明するメッセージもありません。せいぜい片方のノートパソコンがもう片方を充電し始めるだけです。何も起きない理由をご覧ください。
  • ポートやケーブルは見た目が同じで、2 台のコンピュータをつなげるかどうかは見分けられません。
  • ケーブルはネットワーク接続をつくるだけ。ファイル共有をオンにし、アカウントとパスワードを設定し、Windows ではネットワーク設定を変え、アドレスを調べてサインインする必要があります。
  • OS ごとにやり方が違う。設定、アドレスの形式、サインインのすべてが Mac、Windows、Linux で異なります。
  • 長続きしない。ケーブルを抜く、スリープする、再起動すると、共有フォルダは切断されます。
  • 小さなファイルのフォルダは非常に遅い(高速なケーブルでもファイル共有では)。

1. 両方のコンピュータのポートを確認する

USB-C はコネクタの形です。ポートでできることは機種によって異なります。両方のコンピュータに Thunderbolt 3 以降、または USB4 が必要です。

  • ポートの横を見て、稲妻マークや「USB4」「40Gbps」「20Gbps」の表示を探します。
  • Mac の場合、「システム情報」を開いて「Thunderbolt/USB4」を確認します。最近の Mac の多くには Thunderbolt ポートがありますが、一部のデスクトップには対応していない USB-C ポートが追加されています。
  • Windows PC や Linux ノートパソコンの場合、型番と「仕様」で検索し、Thunderbolt または USB4 の記載を探します。

詳しくは、ノートパソコンに Thunderbolt や USB4 があるかの確認方法をご覧ください。

2. データ用ケーブルを使う

Thunderbolt 3、4、5 のケーブルか USB4 ケーブルを使います。40 Gbps のケーブルなら最も余裕があります。スマートフォンに付属するケーブルは USB 2.0 の充電ケーブルであることが多く、動作しません。10 Gb/s の USB-C データケーブルも動作しますが、速度は約 4 分の 1 です。必要な USB-C ケーブルをご覧ください。

両方のコンピュータにケーブルを挿します。それぞれにケーブル用の新しいネットワーク接続が追加されます:

  • Mac:システム設定でネットワークを選びます。Thunderbolt ブリッジに黄色い点と自己割り当てIPが表示されます。これは正常です。ケーブル上にはルーターがないため、Mac が 169.254 で始まるアドレスを自分で割り当てます。
  • Windows:設定でネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定を選びます。ネットワーク アダプターにイーサネット 2 のような新しい Ethernet 接続が表示され、通常は USB4(TM) P2P Network Adapter という説明が付いています。
  • Linux:設定のネットワークに thunderbolt0 接続が表示されます。1 分たっても IPv4 アドレスがない場合は、ケーブル上で DHCP サーバが応答しないため、その設定を開いて IPv4 をリンクローカルのみに設定します。

新しい接続が表示されない場合は、どちらかのポートかケーブルが接続に対応していません。まず別のポートを試してください。

4. ファイルがあるコンピュータでフォルダを共有する

相手のコンピュータはこのコンピュータのアカウントでサインインするため、そのユーザー名とパスワードが必要です。PIN や Touch ID は使えません。

Mac の場合

  1. システム設定で一般 > 共有を選び、ファイル共有をオンにします。
  2. ファイル共有の横の情報ボタンをクリックします。共有フォルダで + をクリックしてフォルダを追加し、ユーザで読み書きできるユーザを設定します。
  3. Windows PC から接続する場合は、オプション…をクリックし、Windowsファイル共有で自分のアカウントを選んでパスワードを入力します。これをしないと Windows はサインインできません。
  4. アドレスを調べます。ネットワークでThunderbolt ブリッジを選び、詳細…をクリックして TCP/IP の IP アドレスを控えます。

Windows PC の場合

  1. 設定でネットワークとインターネットを選び、ケーブルの接続を選びます。ネットワーク プロファイルの種類でプライベート ネットワークを選びます。Windows はケーブルをパブリックネットワークにし、そこでは共有がブロックされます。
  2. ネットワークの詳細設定 > 共有の詳細設定で、プライベート ネットワークのネットワーク探索とファイルとプリンターの共有をオンにします。
  3. エクスプローラーでフォルダを右クリックし、プロパティを選び、共有タブで共有...をクリックします。自分のアカウントを追加し、必要なら読み取り/書き込みに設定して、共有をクリックします。
  4. アドレスを調べます。ターミナルで ipconfig を実行し、ケーブルのアダプターの Autoconfiguration IPv4 Address を控えます。169.254 で始まるアドレスです。

Microsoft アカウントの場合、ユーザー名はそのメールアドレス、パスワードは PIN ではなくアカウントのパスワードです。Windows の詳しい手順は、2 台の Windows PC を USB4 でつなぐ方法をご覧ください。

Linux コンピュータの場合

Linux デスクトップは、そのままでは Mac や Windows PC とフォルダを共有しません。Samba をインストールして設定し、別の Samba パスワードを設定し、ファイアウォールを開く必要があります。通常は Mac や PC で共有し、Linux から接続するほうが簡単です。Mac と Linux のガイドで両方の方法を説明しています。

5. 相手のコンピュータから接続してサインインする

コンピュータの名前ではなく、ケーブルの 169.254 のアドレスを使います。名前だとコンピュータの Wi-Fi アドレスが見つかることがあり、その場合コピーは Wi-Fi を通ります。

  • Mac から:Finder で移動 > サーバへ接続…を選び、smb:// とアドレス(例:smb://169.254.20.30)を入力して接続をクリックします。登録ユーザを選び、ユーザー名とパスワードを入力してから共有フォルダを選びます。
  • Windows から:エクスプローラーのアドレスバーに \\ とアドレス(例:\\169.254.20.30)を入力し、Enter キーを押します。ネットワーク資格情報の入力にユーザー名とパスワードを入力します。
  • Linux から:「ファイル」で Ctrl+L を押し、smb:// とアドレスを入力して Enter キーを押します。登録ユーザーを選んでサインインします。

共有フォルダがファイルマネージャーで開きます。ファイルをドラッグして移します。

スリープ、再起動、ケーブルを抜いたあと

共有フォルダはケーブル接続が有効な間しか使えません。どちらかのコンピュータがスリープしたりケーブルを抜いたりするとフォルダは切断され、進行中のコピーはエラーで止まります。

  • スリープ後やケーブルの挿し直し後:ケーブル接続が戻るのを待ってから、接続とサインインをやり直します。
  • 再起動後:ケーブル接続はサインイン後に有効になるため、保存した接続や割り当てた接続が失敗することがあります。手動で開き直してください。
  • アドレスが変わった場合:自己割り当てアドレスはケーブルを抜くと変わることがあるため、ファイルがあるコンピュータでもう一度調べます。

スリープ後にネットワーク共有が切れる理由をご覧ください。

コピーが遅い場合

  • コピーが Wi-Fi を通っている。名前で接続した場合は、ケーブルのアドレスで接続し直します。Windows では、タスク マネージャーのパフォーマンスタブでどの接続が通信を運んでいるかわかります。Mac では、アクティビティモニタのネットワークタブに合計は表示されますが、接続ごとには表示されません。
  • フォルダに小さなファイルが多い。ファイル共有はファイルを 1 つずつ開き、書き込み、閉じます。テストでは、10 Gb/s のケーブルで Mac が Samba 共有から 20,000 個の小さなファイル(331 MB)をコピーするのに 114 秒、共有へコピーするのに 238 秒かかりました。
  • すべての要求に署名される。Windows 11 バージョン 24H2 は既定で SMB 署名を必須とし、要求ごとに処理が増えます。
  • 接続に偏りがある。40 Gb/s の USB4 接続でのテストでは、ファイルをコピーする前の段階で、Mac から Windows PC へは 24.2 Gb/s でしたが、PC から Mac へは 12.0 Gb/s でした。

大きなファイルはもっと有利です。40 Gb/s の Thunderbolt 接続は各方向に最大 40 Gb/s を運び、2 台の Mac の間ではケーブル自体で各方向 37.7 Gb/s を計測しました。ドライブも上限になるため、コピーはそれより遅くなります。詳しくはテスト結果をご覧ください。

Thunderbolt や USB4 のポートがない場合

USB 転送ケーブルを使う

ポートが普通の USB-C の場合、ケーブルで移すなら USB 転送ケーブルが選択肢です。中央に小さなチップがあり、専用のコピーソフトが付属しています。Thunderbolt より遅く、対応する OS はソフト次第なので、購入前に確認してください。

外付けドライブを使う

ファイルをドライブにコピーし、ドライブを移して、そこからコピーします。どの 2 台の間でも使えますが、各ファイルを 2 回コピーし、ドライブには十分な空き容量が必要です。Mac と Windows の両方で使う場合は exFAT でフォーマットします。