AirDrop が大きなファイルで遅い理由と、もっと速い方法
AirDrop が大きなファイルで遅いのはワイヤレス接続で送信するためで、公開されているテストでは Mac 同士で約 320 Mb/s です。大きなプロジェクトなら、2 台の Mac を Thunderbolt ケーブルでつなぐほうが何倍も速くなりますが、OS 標準の方法で使うには多少の設定が必要です。
AirDrop が大きなファイルで遅い理由
- ワイヤレスだから。AirDrop は 2 台の Mac の間で直接の Wi-Fi 接続を使います。公開されている Mac 同士のテストでは約 320 Mb/s、最高でも約 700 Mb/s です。320 Mb/s では、100 GB に 40 分以上かかります。
- 無線を Wi-Fi と分け合う。Mac は AirDrop の接続と Wi-Fi ネットワークを切り替えて使うため、混雑したネットワークや壁、距離があると両方が遅くなります。
- フォルダはまず圧縮される。AirDrop はフォルダを 1 つのアーカイブにまとめてから送信するため、大きなフォルダでは進行状況が表示されるまでしばらく待つことがあります。
- 再開できない。どちらかの Mac がスリープしたり、範囲外に出たり、キャンセルしたりすると転送は失敗し、最初から送り直すことになります。
- 誰かが受け入れる必要がある。2 台の Mac が同じ Apple Account を使っていない限り、受信側の Mac で受け入れるをクリックする必要があります。
- Apple 専用。AirDrop は Windows や Linux では使えません。
AirDrop を最大限に活かす
次の手順で、大きな AirDrop の転送が最後まで終わりやすくなります:
- 2 台の Mac を同じ部屋で近くに置き、間に何もない状態にします。
- 両方の Mac を電源につなぎます。
- Mac ノートパソコンではシステム設定を開き、バッテリーを選び、オプションをクリックして電源アダプタ接続時にディスプレイがオフのときに自動でスリープさせないをオンにします。
- 両方の Mac で同じ Apple Account にサインインすると、クリックしなくても転送が受け入れられます。
- 別のアカウントを使っている場合は、受信側の Mac でコントロールセンターを開き、AirDrop をクリックして10分間のみすべての人を選びます。
- 任意:ダウンロード、バックアップ、AirPlay など、両方の Mac で Wi-Fi を使っているほかの処理を一時停止します。
- 1 つの巨大なフォルダではなく、中くらいのまとまりに分けて何回かに分けて送ると、転送に失敗したときの損失が小さくなります。
代わりに Thunderbolt ケーブルを使う
両方の Mac に Thunderbolt または USB4 ポートがあれば、ケーブルでつなぐと Thunderbolt ブリッジというプライベートなネットワーク接続になります。2 台の Mac の間では、ケーブル自体で各方向 37.7 Gb/s を計測しました。macOS でこの接続を使ってファイルをコピーするには、一方の Mac でファイル共有をオンにし、もう一方から接続します。
ファイルがある Mac で
- 2 台の Mac を Thunderbolt ケーブルでつなぎます。
- システム設定を開き、一般、共有の順に選び、ファイル共有をオンにします。
- ファイル共有の横の情報ボタンをクリックします。共有フォルダで + をクリックし、コピーしたいフォルダを追加します。
- ユーザで、自分のユーザアカウントに読み/書きまたは読み出しのみのアクセス権があることを確認します。このアカウントの名前とパスワードでサインインするため、パスワードが設定されている必要があります。
- システム設定でネットワーク、Thunderbolt ブリッジ、詳細の順に選びます。TCP/IP の IP アドレスを控えます。169.254 で始まるアドレスです。
直結ケーブルでは、169.254 のアドレスと「自己割り当て IP」という状態は正常です。アドレスを配るルーターがないためです。
ファイルを受け取る Mac で
- Finder で移動 > サーバへ接続を選びます。
smb://に続けて控えたアドレス(例:smb://169.254.10.20)を入力し、接続をクリックします。- 登録ユーザを選び、相手の Mac のユーザ名とパスワードを入力して接続をクリックします。
- 共有フォルダを選んでOK をクリックします。Finder で開き、サイドバーに表示されます。
- 必要なファイルをこの Mac のフォルダにドラッグします。
注意すること
- 名前で接続すると Wi-Fi を使うことがある。Finder のネットワーク一覧から相手の Mac を選ぶと、Finder がその Wi-Fi アドレスを見つけ、コピーがケーブルではなく Wi-Fi を通ることがあります。169.254 のアドレスで接続してください。
- ファイアウォールがブロックすることがある。ファイアウォールのオプション(システム設定のネットワーク、ファイアウォール)で外部からの接続をすべてブロックがオンになっていると、ファイル共有は接続を受け付けられません。
- 小さなファイルは遅い。ファイル共有はファイルごとに何度もやり取りします。テストでは、10 Gb/s の接続で Mac から Linux コンピュータへ 20,000 個の小さなファイルをコピーするのに、Finder でほぼ 4 分かかりました。
- スリープやケーブルを抜くと接続が切れる。どちらかの Mac がスリープや再起動をしたり、ケーブルが抜けたりしたあとは、接続とサインインをやり直します。
- アドレスが変わることがある。ケーブルをつなぎ直すと自己割り当てアドレスが変わることがあり、保存したサーバアドレスが使えなくなる場合があります。
ディスクの共有や移行アシスタントを含む詳しい情報は、Thunderbolt でファイルを転送する方法をご覧ください。
大きなファイルを移すほかの方法
- Ethernet:両方の Mac を有線ネットワークにつなぎ、ファイル共有を使います。ほとんどのネットワークで最大約 1 Gb/s です。設定は上と同じで、各 Mac のネットワークアドレスを使います。
- 高速な外付け SSD:ファイルを SSD にコピーしてから、SSD からコピーします。ワイヤレスも共有も不要ですが、すべてを 2 回コピーすることになります。
それぞれの所要時間は大きなファイルを転送する最速の方法で比べられます。