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ノートパソコンから編集用デスクトップへ素材を移す方法

最速なのは、ノートパソコンからデスクトップへ Thunderbolt または USB4 ケーブルで直接つなぎ、カードのフォルダを丸ごとコピーして、カードを消去する前に確認する方法です。両方のコンピュータにそのポートがない場合は、高速なポータブル SSD か有線 Ethernet を使います。

思ったより難しい理由

  • ファイルが巨大。4K や 6K の素材は 1 日分で数百 GB になることがあります。Wi-Fi では数時間、クラウド経由では 1 日かかることもあります。
  • しかも小さなファイルが数千個。カメラのフォルダ、プロキシ、サムネール、オーディオ、プロジェクトのキャッシュで小さなファイルが数千個増え、ネットワークファイル共有ではそれらで大きく遅くなります。
  • SSD の往復ですべてを 2 回コピー。ノートパソコンから SSD、SSD からデスクトップと移すと時間が 2 倍になり、撮影全体が入る大きさのドライブが必要です。
  • ケーブルでもネットワークファイル共有が必要。共有をオンにし、アカウントとパスワードを設定し、169.254 のアドレスを調べ、相手のコンピュータからサインインする必要があります。
  • ネットワーク共有はコピーの途中で切れる。ノートパソコンがスリープしたりケーブルが外れたりすると長いコピーが止まり、どのファイルが届いたかを調べることになります。
  • コピーの失敗は許されない。素材は編集用ドライブに届くまで 1 か所にしかないことが多いため、カードを消去する前に毎回転送を確認する必要があります。
  • Mac のノートパソコンと Windows のワークステーション。ドライブのフォーマットは共用できず、共有設定やサインインのルールもシステムごとに違います。

移す前に

  • 素材がデスクトップに入って確認できるまで、カメラのカードは消去しないでください。
  • 編集ソフトがカメラのメタデータを読めるよう、クリップ単位ではなくカードのフォルダごとコピーします。
  • チェックサムで検証するオフロードツールを使うか、最後にファイル数と合計サイズを比べます。
  • 長いコピーの間にバッテリーが切れたりスリープしたりしないよう、ノートパソコンを電源につなぎます。

ケーブルを直結して設定する

ノートパソコンとデスクトップの両方に Thunderbolt 3 以降または USB4 が必要で、40 Gbps ケーブルなどの Thunderbolt または USB4 ケーブルも必要です。ノートパソコンに Thunderbolt や USB4 があるかの確認方法でポートを確かめてください。ケーブルをつなぐと、それぞれのコンピュータに新しいネットワーク接続が現れます。Mac では Thunderbolt ブリッジ、Windows では Ethernet アダプターです。

ノートパソコンで素材のフォルダを共有し、デスクトップから接続して編集用ドライブにコピーします。

Mac ノートパソコンから素材を共有する

  1. システム設定を開き、一般、共有の順に選び、ファイル共有をオンにします。
  2. ファイル共有の横の情報ボタンをクリックします。共有フォルダで + をクリックし、素材が入っているフォルダを追加します。
  3. ユーザで、自分のアカウントに読み/書きまたは読み出しのみのアクセス権があることを確認します。デスクトップからはこのアカウントの名前とパスワードでサインインします。
  4. デスクトップが Windows の場合は、オプションをクリックし、Windowsファイル共有で自分のアカウントを選んでパスワードを入力します。これをしないと Windows はサインインできません。
  5. システム設定でネットワーク、Thunderbolt ブリッジ、詳細の順に選びます。TCP/IP の IP アドレスを控えます。169.254 で始まるアドレスです。
  6. 任意:システム設定でバッテリー、オプションの順に選び、電源アダプタ接続時にディスプレイがオフのときに自動でスリープさせないをオンにします。

直結ケーブルでは、169.254 のアドレスと「自己割り当て IP」という状態は正常です。アドレスを配るルーターがないためです。

Windows ノートパソコンから素材を共有する

  1. 設定を開き、ネットワークとインターネット、イーサネットの順に選び、ケーブルをつないだときに現れた接続を選びます。ネットワーク プロファイルの種類をプライベート ネットワークに設定します。Windows は新しい接続をパブリックとして扱い、ファイル共有をブロックします。
  2. ネットワークとインターネットでネットワークの詳細設定、共有の詳細設定の順に選びます。プライベート ネットワークでネットワーク探索とファイルとプリンターの共有をオンにします。
  3. エクスプローラーで素材のフォルダを右クリックし、プロパティを選び、共有タブを開いて共有をクリックします。自分のアカウントを追加し、共有をクリックします。
  4. 設定のケーブルのイーサネットのページに戻り、IPv4 アドレスを控えます。通常は 169.254 で始まります。
  5. 任意:設定でシステム、電源とバッテリーの順に選び、電源接続時のスリープまでの時間をなしに設定します。

デスクトップからは、この Windows アカウントのユーザー名とパスワードでサインインします。PIN で Windows にサインインしている場合は、PIN ではなく Microsoft アカウントのパスワードを使います。

デスクトップから接続してコピーする

コンピュータの一覧からノートパソコンを選ぶのではなく、控えた 169.254 のアドレスで接続します。

Mac デスクトップの場合

  1. Finder で移動 > サーバへ接続を選びます。
  2. smb:// に続けてノートパソコンのアドレス(例:smb://169.254.10.20)を入力し、接続をクリックします。
  3. 登録ユーザを選び、ノートパソコンのユーザー名とパスワードを入力して接続をクリックします。
  4. 共有フォルダを選んでOK をクリックします。Finder で開き、サイドバーに表示されます。

Windows デスクトップの場合

  1. エクスプローラーのアドレスバーに \\ に続けてノートパソコンのアドレス(例:\\169.254.10.20)を入力し、Enter キーを押します。
  2. Windows からネットワーク資格情報を求められたら、ノートパソコンのユーザー名とパスワードを入力します。
  3. 共有フォルダを開きます。

Linux デスクトップの場合

  1. 設定でケーブルの有線接続を開き、IPv4 方式をリンクローカルのみに設定します。
  2. 「ファイル」で他の場所を選びます。
  3. サーバーへ接続に smb:// に続けてノートパソコンのアドレスを入力し、接続をクリックします。
  4. 登録ユーザーを選び、ノートパソコンのユーザー名とパスワードを入力します。

コピーして確認する

共有からカードのフォルダを丸ごと編集用ドライブにコピーします。コマンドラインでのコピーなら、中断後にもう一度実行でき、すでに届いたファイルは飛ばされます。Mac のターミナルで:

rsync -a --progress "/Volumes/Footage/Day 1/" "/Volumes/Edit/Day 1"

Windows のターミナルで:

robocopy "\\169.254.10.20\Footage\Day 1" "E:\Edit\Day 1" /E /Z

パスを自分の共有と編集用ドライブに置き換えます。どちらのコマンドもコピー先フォルダのファイルを追加または更新するだけで、何も削除しません。コピーが終わったら、カードを消去する前に、ファイル数とサイズを比べるか、オフロードツールの検証を実行します。

ケーブルでの共有で起きる問題

  • パブリックネットワークが共有をブロックする。デスクトップからノートパソコンが見つからない場合は、Windows ノートパソコンのケーブル接続がプライベート ネットワークに設定されているか確認します。
  • コピーが Wi-Fi を使うことがある。ノートパソコンの名前で接続すると、デスクトップが Wi-Fi 経由でつながることがあります。コピーがケーブルを通るよう、169.254 のアドレスで接続してください。
  • 小さなファイルは遅い。10 Gb/s の接続でのテストでは、Finder は Mac から Linux コンピュータの共有フォルダへ 4 GiB のファイル 1 つを 4.5 秒でコピーしましたが、20,000 個の小さなファイルにはほぼ 4 分かかりました。
  • Windows はすべての要求に署名する。Windows 11 バージョン 24H2 は共有に接続するとき既定で SMB 署名を必須とし、要求ごとに処理が増えます。
  • スリープ、再起動、ケーブルを抜くと接続が切れる。その後は接続とサインインをやり直す必要があり、進行中のコピーは途中で止まります。
  • アドレスが変わることがある。ケーブルをつなぎ直すと自己割り当てアドレスが変わることがあるため、保存したアドレスが使えなくなったら確認し直してください。

接続が切れる問題について詳しくは、スリープ後も共有フォルダの接続を保つ方法をご覧ください。ディスクの共有など Mac 同士の方法はThunderbolt でファイルを転送する方法を、Mac と Windows が混在する場合はWindows と Mac の間でファイルを転送する方法をご覧ください。

Thunderbolt や USB4 のポートがない場合

高速なポータブル SSD

10 Gb/s 以上のケースに入れた NVMe SSD にコピーし、そこからデスクトップにコピーします。2 台のコンピュータの OS が違う場合は exFAT でフォーマットします。Mac は NTFS ドライブに書き込めず、Windows は Mac 用にフォーマットされた(APFS)ドライブを読めません。ネットワークの設定は不要ですが、すべてのファイルを 2 回コピーします。

有線ネットワークでの共有

両方のコンピュータが有線 Ethernet につながっていれば、各コンピュータの通常のネットワークアドレスを使って上と同じ共有の手順を行います。ほとんどのオフィスのネットワークは 1 Gb/s なので、500 GB には 1 時間以上かかり、小さなファイルが多いとさらにかかります。

避けるべきこと

  • 数 GB を超えるものに Wi-Fi を使うこと。
  • 上り回線がよほど速くない限り、撮影から編集への主な経路にクラウド同期を使うこと。
  • カメラのフォルダからクリップだけをドラッグして取り出すこと。メタデータや分割クリップが壊れます。